もうちょい上
-
-
仕事選びの重要事項「年間休日」について
-
近年、仕事を探す上で「給料よりも休日を重視する」といった考えが浸透しつつあります。
その考えに応えるために、休日制度の改善に努めている企業も少なくありません。
プライベートや家庭の充実のため、お休みはしっかり取りたいと考える方は多くなっています。
今回は求人において、年間休日日数がどのくらい応募数に影響しているのかについてご紹介したいと思います。年間休日について
年間休日とは、会社が定めている1年間の休日数の合計です。
この日数には、労働基準法で会社に義務付けられている法定休日だけでなく、会社が就業規則で独自に定めた休日も含まれます。年間休日105日は、1日8時間のフルタイムで勤務した場合の、年間休日数の最低ラインです。
連休がほぼない、もしくは週に1日休みの期間がありその分を連休にあてているパターンが多いと思います。
そのため、105日の場合、まわりの人の働き方と比べて「休みが少ない」「仕事中心の生活になっている」と感じることが多いそうです。年間休日110日は平均な値となっています。
週に2日休みを確保したとしても、110日-104日で6日分の余剰が生まれます。しかしお盆休みや年末休暇を加えると、祝日は出勤になるパターンとなっています。
そのため、110日の場合、週2日は休みが確保されているが、祝日や長期休暇はほぼないようなものになります。
実際に働いてみると年間休日110日では休みが少ないと感じる人もいるそうです。年間休日120日は「カレンダー通り」の休日になります。
祝日は年間16日なので、週に2日休みを確保した場合の104日+16日で120日です。
年間休日125日は、週に2日休み&祝日休みに加えて、さらに5日分の夏期休暇や年末年始休暇があるようなイメージです。
3~4ヶ月に1度のペースで連休が発生しますので、しっかり休める分仕事のモチベーションが上がるといった声もあります。年間休日の平均
厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査」によると、1企業の年間休日の平均は110.5日でした。
分布として一番多いのは「100~109日」の32.2%で、次いで「120~129日」の30.4%、「110~119日」18.7%となっています。
企業規模が大きいほど、年間休日数も多くなる傾向があり、従業員数1000人以上の場合は116.8日と、全体平均を大きく超えました。
一方、従業員数99人以下の場合は109日と、全体平均を下回ったとのことです。20代の転職意識調査について
学情(東京・中央)は、20代専門転職サイト「Re就活」のユーザーに実施した「20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(希望条件について」を発表しています。
調査結果によると、転職活動で求人を探す際、妥協できない条件は「勤務地」(62.2%)が最も多く、次いで「年間休日数」(59.3%)、「年収」(34.7%)が続いたとのことです。マイナビの2023年卒大学生就職意識調査でも、企業選択のポイントは「安定している」が最多で43.9%、「自分のやりたい仕事(職種)ができる」が32.8%となっており、「休日、休暇の多い会社」が前年比0.8pt増、「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」が前年比0.4pt増となるなど、安心して働ける環境(制度面や待遇)や、ワークライフバランス(休み)に関する項目が増えていると発表しました。
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20220426_27155/まとめ
近年は「楽しく働きたい」という就職観を持つ人が増えています。給料や賞与の高さよりも働きやすさを重視している傾向があります。そのため、給料が良くても年間休日日数が少ないと求人応募はなかなか増えないと思われます。
求人応募を増やしたいけどなかなか応募が来ないとお悩みの際は、一度年間休日日数などの条件を見直してみるとよいかもしれません。
-