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最近多い問い合わせフォーム営業について

ブログ, 新着情報

ここ数年で、お客様から「問い合わせフォームからくる営業メールが鬱陶しいんだけど何とかできない?」というお問合せが増えてきたように思います。
巷では、営業のアプローチとしてお問合せフォームを使った方法を推奨し、やり方を指南していたり、代行業者が広告を出したりと、だんだんと浸透してきているように感じてしまいます。

なぜ問い合わせフォーム営業が起こるのか

「問い合わせフォーム営業」などのキーワードで検索すると、問い合わせフォームでの営業活動を「有効な営業手法としてやるべき」と推奨し、その有効なアプローチ方法について解説された記事が結構出てきます。なぜ問い合わせフォーム営業が起こるのか、記事に記載されている「やった方が良い理由・やり方」について見ていきたいと思います。

「お問合せフォームはいろいろな問い合わせを受けるための窓口、マナーを守って送れば営業目的であっても問題はない」ということが書いてあるサイトをいくつか見ます。
確かに公開されたフォームに用件を送っているだけなので問題ないといってしまえばそれまでですが、あまり都合の良い解釈をせず、相手の立場に立ってお問合せフォームとは何のため用意されているのかを考えていただきたいものです。

また、害を与えるものではないから…といったような意味に捉えられる内容の文章が見受けられます。
たしかにファックスDMと違って紙やインクを消耗するわけでもなく、電話営業のように回線を占有したりもせず、相手への実害はないように思われますが、実際はそんなことはありません。

どのような影響があるのか

営業メールがたくさん送られてくるとお客様からのお問い合わせが埋もれてしまい、見落としてしまう可能性が出てきます。
そして何よりWEBの観点で考えた際の大きな被害が、「アクセスデータをかき回される」ことです。

アクセスデータとは文字通りユーザーがサイトをアクセスした記録のことで、様々な視点からユーザーの動きを分析することができ、その結果に基づいて改善策を検討するという、WEBマーケティングにおいて「要」となる情報です。
一般的にはGoogleが提供している「Googleアナリティクス」が利用されます。

アクセス解析では「どこから来たか」や「どのページが入り口になっているか」といったことが分かるのですが(これをランディングページと呼びます)、問い合わせフォーム営業が多い場合「お問合せフォーム」がランディングページとなっているアクセスが結構見られます。
通常この流れはあまり考えられませんし、作る側も運用する側も全く想定していない流れです。最低でもトップページやサービス紹介ページなどを介するのが本来の健全な導線です。
そこを無視して真っ先にお問合せページに入って来てあらかじめ用意した文章を貼り付けて送信完了。そしてそのまま一目散にサイトを退出。といった動きをされるとCV(コンバージョン)率に影響が出てきます。

何社からも影響メールが送られると、1日のアクセスがあまり多くないところだと、サイト全体の滞在時間や平均ページビュー数といったGoogleの評価指標にもなっている数字が一気に悪化します。そうすると検索順位にも悪い影響がでてしまいかねません。
本当にその会社やサービスに興味を持った人がそのサイト内でどんな動きをしているのか?そこから改善点を見つけていくためのアクセス解析。それが自社の売り込みのためだけに来たユーザーに数値をかき回されると、正しい解析が困難になるのです。

どう対応したらいいのか

この「問い合わせフォーム営業」で送られてくるメールはシステム的な対処が難しいため、有効な対策はこれだ!と言い切ることができません。
現実的なところの対応としてはフォームのページに「営業メールお断り」のような文言を入れることぐらいになってしまいますが、お構いなしに送ってくるところはありますし、何より本当のお客様によくない印象を与える可能性があります。
なので、実際の対応方法としてはどんなメールソフトであれ必ずといっていいほど備わっている機能であるフィルター機能を活用しましょう。
フィルタリングする際の最も効果的な指定文字は「ドメイン名」か「社名」です。なぜなら、どちらもその会社の「顔」ですので、簡単には変えられないからです。社名は英語・カタカナなど考えられる表記パターンすべてを登録しておくと良いと思います。