中小企業は大手企業と比べて、採用で苦戦を強いられやすい状況になっています。
中小企業の新卒採用担当者の中には、「学生は就職する会社を知名度で決める」「中小企業の採用競争力は大企業に比べると負けている」など、新卒採用に関する悩みを抱えている方も多いと思います。
今回は、中小企業の採用戦略についておすすめの方法をご紹介したいと思います。
中小企業における採用の現状
新卒採用の競争が激しくなっている昨今、中小企業は大企業に比べて、新卒を採用することが難しい状況にあります。
中小企業庁が発表する「小規模企業白書(2021年版)」では、従業員規模別の求人倍率のデータが紹介されていますが、規模の小さな企業ほど求人倍率が高くなっています。
参照:中小企業庁:2021年版「小規模企業白書」第3節 雇用の動向
ここ10年300人以上の企業における求人倍率は1倍以下と採用がしやすい状況である一方、300人未満の有効求人倍率は、常に3倍以上を推移しています。コロナウィルスの影響により超売り手市場であった2021年卒の3.40倍よりも上がり、22年卒採用においても「5.28倍」と依然として採用難であることが分かります。
まずは自社採用サイトの作成
中小企業が大手企業と同じ採用戦略を採っても勝ち目はありません。特に各種求人媒体は知名度や資金力のある大手企業が有利になる場所なので、何の戦略もなしに求人媒体に出稿するだけでは、採用活動の成果は得られないでしょう。
まずは、自社の採用サイトを作成してみてはいかがでしょうか。
採用サイトとは、企業の魅力や仕事内容を求職者にアピールするために作る自社オリジナルの求人特化型サイトのことです。掲載できる情報の内容や量に制限がなく自由度が高いため、求人媒体よりも企業独自の価値観や魅力、リアルな仕事内容を求職者に訴求できるメリットがあります。
各種求人媒体は掲載できる情報に制限があり、限られたスペースや文字数の中で仕事内容や価値観、社風などをアピールしたくとも情報量が足りず、上手く伝えることができないこともあります。
また、採用サイトや採用ページは選考プロセスにおいて求職者によく見られています。
エン・ジャパン株式会社の調査によると、転職活動中に採用ページを確認する求職者は70.4%にものぼり、多くの求職者が採用に特化した情報を求めていることが分かります。
求人媒体経由である程度の応募が集まる状態であったとしても、応募後の求職者の不安を解消したり志望度を底上げしたりするのに採用サイトはとても役に立ちます。求人媒体依存を脱却して安定した採用を実現するために採用サイトは欠かせません。
採用サイトを成功に導くために
採用サイトを構築・運用する際には以下のポイントが重要になってきます。
・流入経路を確保する
・求職者のニーズに合致したメッセージを発信する
・採用ターゲットを明確にする
・具体的な事実を多く提供する
・他企業との違いを明確にする
採用サイトを作っただけでは、求職者からのアクセスは増えません。自社サイトやSNS、求人媒体、広告などを利用して採用サイトに人が集まるようにしましょう。
また、どんな人を採用したいのかといった採用ターゲットを明確にすることや「この会社ならでは」といった他企業との違いを打ち出すこともとても重要です。
こういった部分を意識して採用サイトを作り上げていきましょう。
まとめ
採用サイトは企業の採用力を強化するために必須の存在です。
中小企業の場合は特に、採用サイトの存在が採用の不利を覆すための鍵になります。
採用についてのお悩みがありましたら、アイサポートまでご相談ください。