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アドフラウド(広告詐欺)とは

ブログ, 新着情報

広告主の広告費を無効なインプレッションやクリックによって不正に搾取するアドフラウド(広告詐欺)。
海外で先行して問題視されていましたが、日本のデジタル広告業界においても数年前から注目されている課題です。
アドフラウドについて、その名称を知っている人はいてもどんなものなのかまできちんと把握している人は少なくありません。
今回はアドフラウドについてやその特徴、対策方法ついてご紹介したいと思います。

アドフラウドとは

アドフラウドとは、ユーザーが実際には広告を見ていない・クリックしていないにもかかわらず不正に広告費を搾取する広告詐欺のことをいいます。
ボットなどの自動プログラムによって、不正にインプレッションや広告クリック数を水増しさせる方法などがあります。
アドフラウドには様々なタイプがあり、例えばプログラムを悪用した手法やユーザー行動に合わせて自動リロードを引き起こす仕組みを仕込んでいるもの、システムの脆弱性をついたものなどが存在します。

アドフラウドが広告主に与える被害は大きく分けて3つあります。

広告費の不正搾取

GoogleやYahoo!を始めとした多くのデジタル広告はPPC(Pay Per Click:広告がクリックされるたびに課金)を採用しています。アドフラウドでクリックが水増しされると、成果につながらない無駄な広告費が発生します。

ブランドイメージが毀損されるリスク

アドフラウドの標的になると、不適切なWebサイトに広告が表示され、ブランドイメージを損なう可能性があります。

正確なデータ分析ができなくなる

アドフラウドは「データのノイズ」とも呼ばれます。アドフラウドを放置すると、実際のユーザーと偽のユーザーのデータが混同するため、正確なデータ分析が難しくなります。

アドフラウドの特徴

クリック洪水

クリック洪水とは、実際のクリックがないにもかかわらず、クリックがあったように偽装するアドフラウドです。「クリックフローティング」や「クリックスパム」とも呼ばれます。ボットによるクリックのほか、報酬を得たユーザーが複数端末で広告をクリックすることもあります。洪水のようにクリック数が急増するため、比較的発見しやすいです。

インストールハイジャック

インストールハイジャックとは、ユーザーの端末をマルウェアに感染させて、広告表示やクリック、インストールを自動で行うアドフラウドです。 ボットではなく、ユーザー行動を起点に発生するアドフラウドのため、コンバージョン後の指標は悪くありません。
発見の手がかりとして、CTIT(Click to Install Time:クリックからインストールまでの時間)が挙げられます。CTITが10秒未満のユーザーが多い場合、インストールハイジャックの被害に遭っている可能性が高いです。

ボット

不正業者が作成したボットやプログラムが、インプレッション(広告の表示回数)や不正クリックを起こすアドフラウドです。広告主はユーザーに広告が見られるといった成果が発生していないにもかかわらず、広告費を支払うことになります。
また、広告を不正クリックするだけではなく、製品レビューやSNSコンテンツの「いいね」などの深いファネルコンバージョンにも影響を及ぼすケースもあります。

異常行動

ボットやプログラムを利用したアドフラウドの被害に遭った場合、突然ユーザーアクティブ率が10%まで下がったり、数日後にはアクティブ率が80%のユーザーが大量に現れたりするなどの異常行動が見られます。通常では考えにくい異常行動が見られたら、アドフラウドの可能性を疑いましょう。

デバイスファーム

デバイスファームとは、一つの端末でIDのリセットを繰り返すことで、複数の端末からアプリのダウンロードがあったかのように見せるアドフラウドです。

アドフラウドを防ぐために企業ができる対策

解析用タグで不審な動きをモニタリング

解析タグとは、Webサイト訪問者の情報や行動を追跡するためのタグです。解析用タグをデジタル広告に設置すれば、ユーザー行動をリアルタイムで追跡できます。
定期的に解析データを確認し、異常行動が見られるユーザーの非許可リストを作成しましょう。非許可リストのユーザーには、広告の非表示やダミーとなる広告の表示といった対処を実施すると、クリック洪水やボットによるアドフラウドを防止できます。

不正リスクの高い出稿先を非許可リスト化

アドフラウドの被害に遭うと、不適切なサイトに広告が表示されます。そのため、出稿先別の広告パフォーマンスも測定し、下記の出稿先は非許可リストに追加しましょう。
・不適切なサイト
・配信回数が多いにもかかわらず、成果につながっていないサイト
・広告主に対してネガティブなコンテンツを掲載しているサイト
広告の出稿先を精査すれば、アドフラウド被害の防止だけではなく、ブランドイメージ毀損リスクも下げられます。

まとめ

アドフラウドを放置すると、無駄な広告費用が発生するだけではなく、信頼性の低いデータ収集やブランドイメージ毀損などのリスクも生じます。顧客の信頼を損なわずに、マーケティング担当者が本来の業務に注力するためにも、アドフラウドを排除する環境の構築が必要です。
まずはデジタル広告管理画面の数字を見て、異変がないか確認し、必要に応じて非表示リストを作成しましょう。また、サイト規模や費用対効果などを考慮して、リアルタイムでアドフラウドの検知と防止を行うツールの導入を検討してみるのもありかもしれません。