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日本語対応を開始した対話型AI「Bard」について

ブログ, 新着情報

Bardは、Googleが開発した会話型のAIサービスです。
Googleが開発してきた「LaMDA」と呼ばれる大規模言語モデル (LLM) をベースにつくられ、2022年にリリース、2024年2月現在は試験運用中として公開されています。
Bardはリリース時点では英語のみで使用可能でしたが、2023年5月に日本語対応を開始し、話題になっています。
BardもChatGPTと同様に、幅広い質問に対して、人間のようなテキストで回答できる対話型のサービスです。
今回は、そんな対話型AI「Bard」についてご紹介したいと思います。

Bardの特徴

Bard の主な特徴は次のとおりです。

大規模な言語モデル

大量のテキストデータでトレーニングされているので、幅広いプロンプトや質問に応じて人間のようなテキストを生成できます。
たとえば、文章の要約や何らかのトピックに沿ったストーリーを作成する、などといったことができます。

広範囲な知識、オープンエンドな回答

「日本の首都は?」というような簡単な質問だけでなく、「日本の首都が東京になった理由は何ですか?」というようなオープンエンドクエスチョンかつ高度な説明が必要な質問に答えることができます。

創造的

メール、手紙、楽曲、詩、コードなど、さまざまなクリエイティブなテキストコンテンツを生成できます。
例えば、「日本の春をテーマにしたポエムをつくって」とお願いすれば、ゼロからポエムを生成してくれます。

BardとChatGPTとの違い

BardとChatGPTはどちらも会話型のAIサービスであり、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。
ただし、この2つにはいくつかの重要な違いがあります。

サービス価格

Bardは2024年2月現在試験運用中ですが、全ての機能を無料で利用できます。
ChatGPTでは、無料版と月額20ドル支払うことで利用できる有料版があります。有料版では新しいLLM「GPT-4」が利用でき、より精度の向上したサービスを利用できます。

回答内容・回答精度

BardはGoogle検索の情報を取り込んでいると言われており、最新の情報に対応した精度の高い回答が得られることが多いです。
一方、ChatGPTは、“会話”に重点を置いているため、会話の流れをより自然に維持し、ユーザーの質問に応じて、よりパーソナライズされた回答を提供できます。ただし、2021年9月までの情報を基に学習しているため、最新ではない情報に基づく回答になる場合があります。

連携サービス

OpenAIが開発したChatGPTは、Microsoftが出資していることもあり、Microsoftのサービスに組み込まれやすい傾向があります。
一方で、BardはGoogleが運営しているため、Gmail やGoogleドキュメントと早くも連携されています。

Bardの活用方法

Bardの主な活用方法をBardに提案してもらいました。

【質問への回答】
・単純な事実の質問や、複雑なオープンエンドの質問への回答
・質問に対する多角的な視点からの回答

【テキスト処理】
・テキストの翻訳
・テキストの要約

【クリエイティブなコンテンツ生成】
・詩、楽曲、ストーリーの作成
・コード、スクリプトの記述
・メールや手紙の作成

【教育面でのコンテンツ生成】
・エッセイ、プレゼンテーション、レポートの作成
・テスト、クイズ、アンケートの作成

【その他のコンテンツ生成】
・チャットボットの作成
・仮想アシスタントの作成

まとめ

今回はGoogleが開発するBardについて紹介しました。
対話型AIサービスは、ChatGPT(Open AI社、Microsoftが出資)、GoogleBardの他にも、Amazonが参入しています。さらに対話型以外にも生成AIという点で、画像生成AIのStable Diffusion、動画生成AIのMake A Video(Meta社)など様々なAI・サービスが広がりを見せています。
今後も様々なAIツールが登場してくると思いますので、引き続き気になるツールを見つけたらブログ、もしくはニュースレターなどでご紹介させていただきます。